全部おとぎ話であれ

きらいなものを1000文字で語る

あとで話がある

あとで話がある、て言葉のねらいを知りたい。今言って?概要。概要だけ言ってくれたらそれに合わせた時間をとるし。

 

 

「あとで◯◯について話したいんだけど」と言ってくれれば私のスカウターがシュタシュタッと計算して「たいしたことない案件。10分。」て判断してくれるのに「あとで話がある」と言われると「は???何の???何の話?????」とそれ以降ずっと気分が晴れない。

 

 

これは人の時間を二度奪う行為だ。あとで話すときの時間と、それまでの気分が晴れない時間。

 

 

の割にいざその「話」とやらが始まると「彼氏と別れたくなってきた」だの「人間関係が嫌で仕事辞めたい」だのバチボコありきたりな話を真剣に、それも細やかに説明してきたりする。

 

 

いやそれインスタのストーリーにでも書いといてくれ。寝る前に読むから。

 

 

だから私は「あとで話がある」のレベルを決めておきたい。

 

 

たとえば会社員特有の人事のこと、業績のこと、自分の仕事にまつわるもろもろのことは「あとで話がある」でアリっちゃアリだけどそれでも概要は言うべき。モヤる時間がもったいない。

 

 

恋愛相談や退職の相談にかこつけた他人の愚痴。これはまじで聞かなくてもいいレベルだ。頼むから私以外の拠りどころを探してほしい。現代にはマッチングアプリという便利なものがある。

 

 

一方で誰かの訃報、特に身内に関わることは早急に言ってほしい。てか言え。それを後回しにするやつは筋金入りのサイコだろう。

 

 

つまりは「あとで話がある」に値するちょうどいいラインの話なんて存在し得ない。あるとしたらあれだ、誕生日のサプライズで呼び出す時くらいだ。私には無縁だ。

 

 

それを理解しているから私は「あとで話がある」という言葉は一生使わない。そんな言葉で人の気を引かない。そう決めている。

 

 

ちなみに実際に体験した「あとで話がある」のどうでもいいランキング1位は「犬飼うならチワワかトイプードルかどっちがいいかな?」だった。ヤフー知恵袋なんかと思いながら「チワワですかねえ」と愛想よく答えた。