全部おとぎ話であれ

きらいなものを1000文字で語る

エロい広告

エロい広告が嫌いだ。というか視覚的にエロいものが好きじゃない。AVとかエロマンガとか。

 

 

飲み会での下ネタは平気だったり、割ときわどいエッセイ集を出版したりしているにも関わらず、エロい広告が嫌いだ。

 

 

私の中で性とは、男女の恋愛の上にあるエモコンテンツみたいなもので、その性の裏に隠された好きだの好きじゃないだのバレてるだの利用してやるだの、そういう人間らしい感情の交錯が好きなのだ。

 

 

いいカラダだのセックスが上手いだのそんな肉体的で動物的なことはどうでもいい。

 

 

エロい広告には、その肉体的で動物的な部分しかピックアップされない。「メガネを外した上司が実はドSで……?!」みたいなコピーやめろ。もっと世の中に有益な15文字他にあるだろ。

 

 

そもそも「エロ」という文字が嫌いだ。カタカナのエもロも似た漢字あるの無理すぎんか。外国人の日本語取得がハードモードなのは8割お前らのせい。ひらがなとカタカナだけでちょっと似てて苦労するのに漢字まで寄せてくるのやめろ。

 

 

エロい広告の何がイヤって、あいつらほんと一回間違えてタップしてしまっただけなのに変にそれを記憶して「こういうのが好きなんですよね?」みたいな顔して表示頻度を上げてくるところだ。

 

 

私はひどくせっかちでスマホの画面が上手く切り替わらないとすぐに親指で連打しする癖がある。だから液晶を上下するような広告は高確率でタップしてしまう。

 

 

すると「ハイハイこういうのですね分かりました」と低能なアレクサみたいにどこかで見たようなエロい広告を引っ張ってくる。普段は真面目な彼が大胆に豹変?!みたいな私の性癖に1mmもカスらない広告をしたり顔で表示させてくるから腹立たしい。私はMな男が好きなのだ、Sな男とはそれはもうソウルメイトだ。

 

 

もう金輪際私のスマホには中古のマンションとダイエット商品以外の広告を出さないでほしい。

 

 

おい、エロい広告よく聞け。「君の提案を待ちわびている人はこの世の中に必ずいる。しかもたくさんいる。そういう人を自分の足で見つけてこい。そして一人でも多くの人を幸せにするのが君の使命だ。365日24時間、どうすればその"一人"に出会えるか考えろ」。

 

 

私が入社一年目に営業部長に言われた超絶ブラックな言葉をお前にやるよ。