全部おとぎ話であれ

きらいなものを1000文字で語る

根はイイヤツ

「根はイイヤツなんだけど」と言われたことがある。根が良くてどうする。葉や花が良くてなんぼだろ。

 

 

目に見える優しさ、思いやり、社会性。生活において他者と触れ合う時に出るものがその人の印象の全てである。ていうか、そこで判断するしかない。根が良くても土の中は見えない。

 

 

ていうか根が良いってどういう概念?木の根を見て「あ~これは良い根だね」ってなったこと生きてきてあったか?繊維が綺麗ってこと?ばり泥ついとるのに?

 

 

しかも根ってだいたい切って捨てるよね?切って捨てるとこが良くてどうする。「あまりに良い根だから保存してるんだ~」て言う奴もしおったらつれてこい。

 

 

仮にもし根がイイヤツがいたとしてそいつの幹に何があったんや。葉や花がそれだけ悪くなるだけの経緯が幹にあったはずだろ。幹に薬品塗ったんか。

 

 

むしろ葉や花がイイヤツってどんだけ努力しとんな。めっちゃすごいやないか。そこを褒めたたえろよ。木の根は平等に汚くて不要なものなのにそっから綺麗な花を咲かす植物たち全て素晴らしすぎんか。普通に生きとる奴全員えらい。「根はイイヤツ」とか要らんから普通に生きとる普通の奴に「お前、悪い根からよくそこまで育ったな」って褒めたてまつれ。

 

 

まあひとつ言えるのは汚い根から綺麗な花を咲かす奴はこんな口の悪いブログを書かないだろう。こんなの書く奴は性根が腐ってますね。また根かよ。根の話もういいって。