全部おとぎ話であれ

きらいなものを1000文字で語る

スタバ

スタバが大好きだ。けれどそれが過去形になった。

 


イカれた友人がこのブログを気に入ってくれてなぜか唐突にLINEギフトをくれた。どうやら興奮するとLINEギフトを贈る世界線にいるらしい。

 

 

スタバチケットをダウロードし意気揚々とスタバに行った。

 

 

義務教育で「メニューを見ない」「同じものしか頼まない」と習った私はレジの綺麗なお姉さんに「ジャークモカチップフラペチーノのトールサイズください」と言った。
お姉さんは「ダークモカチップフラペチーノのトールサイズですね」とさりげなく訂正してきたので「あ、はい」と平気なふりをしたが軽率に死にたくなった。

 

 

「550円です」と言われLINEギフトの画面をタップしスタバチケットを差し出すと「お客様、こちら700円分のチケットですが何かカスタマイズはよろしいですか?」と言われた。

 

 

カスタマイズなんぞしたこともないので「エッ」と固まっていると綺麗なお姉さんは手慣れた様子で「こちらからお選びいただけます」とメニューを指してきた。

 

 

とりあえず目に入ったので「じゃあクリーム増加で…」と言うと「そちらは無料でできます」と言われた。いや無料ですんのかい。

 

 

「えっとじゃあこのチョコレートソース……」
「そちらも無料でできます」
色々無料でしすぎだろ。都合のいい女か。

 


「じゃあパ、パウダー多め…?」
「エキストラパウダーも無料でいたします」
エキストラ???(突然の小池百合子化に戸惑う)


「色々無料なんですね…」
「色々無料なんです」
なんかもう帰りたい


「じゃあこのチョコチップの追加にします」

「あっこちらの商品チョコチップは元々入っておりますがよろしいでしょうか」
「えっ」
「お客様がよろしければ◯▲§¶◆\@÷Θ……」

(↑マジで聞き取れなかった)
「えっと……私どうしたらいいんでしょう」
「有料◯▲§¶◆\@÷Θミルク◯▲§¶◆\@÷Θ……」
よう分からんけどミルクって言った?

 

「じゃあそれでお願いします」
「かしこまりました。550円です」
高くならへんのかい

 

 

「えっとじゃあこのキッシュもつけてください」
「かしこまりました。ただこちらドリンクチケットですのでお食事には使えませんがよろしいですか?」
「あ、はい」
今のはシンプルにハズい

 

 

「キッシュとドリンクのお会計が別々になりますがよろしいですか」
なんでもいいから早く解放してください

 

 



受け取った2枚のレシートをグシャッと財布に押し込んでレジから逃げるように去った。スタバで700円使うのムズすぎんか。しかも持ち帰りのつもりだったのにトレーで出された。しゃーなしキッシュ爆速でほおばって帰った。

 

 

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