全部おとぎ話であれ

きらいなものを1000文字で語る

洋楽しか聴かへんねんな

洋楽しか聴かへんねんなと言われたことがある。いや聴くだろ。聴くぐらいはするだろと脳内でツッコむものの表面上はだいたい「へ~」と3回ぐらい頷いて終わる。

 

 

ここでの聴くとはきっと習慣的な意味でということだと思うのだが、洋楽しか聴かないというやつはなぜこうもいけすかないのだろうか。

 

 

洋楽しか聴かないやつも洋楽以外も聴くやつも日本人なら最初に触れた音楽はだいたい邦楽だ。それも幼少期の無意識に刷り込まれる童謡を経てストレートに邦楽に進む。

 

 

つまり洋楽しか聴かへんねんなとか言うやつは邦楽の魅力というバリケードを突き破ったやつで、そのバリケードを超えられず「ミスチルいいね!髭男いいね!」と熱狂している輩を鼻で笑うようなやつなのだ。きっと洋楽しか聴かないやつのいけすかなさはそこにある。あ~君らそこで満足しちゃったんすね~~~俺は全然ハマらなかったんすけど~~~というマウントが顔に貼りついている。

 

 

それはさながらSASUKEの1stステージは毎回イケるグループみたいなテンションで。でも結局2ndステージ序盤で落ちるだろと言いたい。

 

 

でもたまに親がゴリゴリの音楽通で童謡ののちに邦楽挟まずいきなりビートルズですみたいなやつに出会う。慶応幼稚舎かお前は。

 

 

私の周りにもただ一人だけ思い当たるやつがいて、中学のときに創立何周年式典だとかで学年合唱をすることになり「世界に一つだけの花」を練習していた時に、先生に連れられた背の低いメガネくんみたいなのがピアノ伴奏の私のもとへ来て、この曲知らないからBメロの音程が分からないと早口で言われてコイツまじかと思った。ホンモノだった。

 

 

でも後から本人に聞いたところテレビをNHKしか見ないというような旨を話していて、そいつは別に洋楽も聴いてないということが判明した。童謡からのNHKだった。

 

ちなみに私は邦楽が好きだ。ウルフルズスピッツ奥田民生が本当に好きなのだけどそれはそれで一周回って斜にかまえているみたいで生きづらい。

 

あとSASUKEも好きだ。なんだかんだで1stステージがクリアできるだけ凄いと思っている。